COLUMN2020.01.24 UP

額縁屋さんの「フレームのある生活」 | 05

30年以上日本で暮らすオランダ人社長の、たくさんの「フレームのある生活」前編

今回はラーソン・ジュール・ニッポン株式会社の代表取締役、ヤーリンク・オンノさんのお宅をご紹介します。

ヤーリンク社長が初めて研修で来日したのは1987年、その2年後の1989年から本格的な日本での生活が始まりました。7ヵ国語を自在に操るヤーリンク社長はもちろん日本語も堪能です。

古くからの外国人居留地である横浜に、昭和9年に釘を使わずに建てられた歴史ある洋館にお住まいです。元々外国人向けに設計された家屋は広々とした間取りの4ベッドルーム。日本式に言えば4LDKですが、それよりもっとゆったりしているイメージです。
3人のお子さんは今は皆海外で生活されており、普段は奥様と二人暮らしです。

 

リビングには家族の写真とアートがたくさん

広いお宅にはたくさんのアートや写真が至るところに飾られています。
ラーソン・ジュールに着任されたのは今から約5年前で、それ以前は全く別の業界で仕事をされていましたが、昔から額装品はたくさんお持ちだったそうです。
やはり、ヨーロッパでは居住空間をアートや写真で自分らしく飾ることが生活文化として定着しているのだな、と感じさせられますね。

リビングでまず目を惹くのは、大きな油絵です。
この作品は1989年に日本の神戸に赴任される前に、オランダ・アムステルダムのギャラリーで購入した地元アーティストの作品だそうで、ヤーリンク社長ご自身と一緒に日本へやってきたとも言える、愛着のある作品です。オリジナル作品ですが、物理的強度のある油彩画なので、フレームにガラスなどは入れず、絵の具の質感を楽しんでいるそうです。
絵の左右に対をなすようにバランス良く取り付けられた間接照明も、注目したいポイントです。
お部屋のメインになるようなアートを飾るときは、ライティングを組み合わせることで、更に作品の存在感を高め、空間を素敵に演出してくれるのです。

同じくリビングには、今は離れて暮らす3人のお子さんの写真も飾られています。
どの写真もそれぞれ高校卒業時に撮影されたものです。
額縁は全て昔地元の職人さんに特注した手作り品で、コーナー部分が丸くなっているのが特徴です。コーナーを丸く削った額は、海外では「神戸コーナー」と呼ばれる日本らしいデザインですが、金箔の端先に鮮やかな色を組み合わせたヨーロッパ的な配色は、長年様々な国の文化に触れて来られたヤーリンク社長らしいセンスと言えそうです。

引き続き、次回もヤーリンクさんのお宅をご紹介します。
最近低反射やUVカットのガラス・アクリルを使い始めて、その良さに改めて気付いたというヤーリンクさん。
低反射やUVカットって実際どう違うの?気になる方は来月の更新もぜひご覧ください!