COLUMN2019.12.24 UP

額縁屋さんの「フレームのある生活」 | 04

シンプル好きの、素朴な「フレームのある生活」

ラーソンジュールのマット加工担当の田中さん。勤め始めて20年ほど、商品のセットや受注業務、出荷業務を経て、現在はマット加工を専門に行っています。
田中さんは、夫である増田さん(ラーソンジュール・フレーム製造責任者)との二人暮らし。飾るものの好みはだいぶ違うように見える二人ですが、今回は田中さんの「フレームのある生活」に注目します。

シンプルな『絵』が好き

リビングには、エドワード・ゴーリー作品を入れた小ぶりのフレームがたくさん飾られています。

「素描やクロッキーなどのドローイング、線だけで描かれている絵が好きです。ゴーリーも好きで、たくさん額装しました。他にはジャン・コクトーやピカソのドローイングも好きです。」

さりげなく浮かせ加工をしていたり、作品やフレームに合うフィレを駆使していたりと、日々マット加工を行う職人の技が光っています。

壁の上のほうにある細長いピクチャーレールのように見えるものは、マンションに元々付いていた<釘を打つための板材>なのだそう。
「でも硬くて打つのが大変だし、好きな位置に掛けられないので、個別に小さなフックで取り付けています。細い釘を斜めに打ち込む石膏ボード用の金具なら、壁の孔もあまり目立ちません」。

同じ作家の作品をまとめて飾るときに、このようにフレームのデザインや色、太さなどをいろいろミックスして飾るのも楽しいものです。シンプルで小さなドローイングも個性的なデザインと色の額装で存在感のあるアート装飾になっています。

 

家具に合わせたフレームを使う

3DKのうちの一部屋はベッドルームで、こちらも田中さんコーディネートのインテリア。

「木製の家具に合わせて、フレームはシンプルなものを選んでいます。木地や黒、アクセントに黄色や赤のフレーム。合わせている絵も、さっぱりした雰囲気のものを選んでいます。」

夫婦の写真や、ご両親の写真もたくさん。

「家族の写真は大事ですね。アルバムにしまい込むのではなく、フォトフレームに入れて日々の生活で見える場所に置いておくことで、その写真を撮ったときのことや、その人のことをいつでも思い出すことができます。」

ベトナムのアートが好きで、よく旅行で訪れるそう。

「同じサイズの色とりどりのフレームを、中に入れる作品との配色を考えて組み合わせました。敢えて作品を入れないフレームだけのものを挟んでおくことで、リズム感が出て良い雰囲気になります。夫婦でベトナムのプロパガンダアートが好きで、寝室には優しい雰囲気のものを選んで飾っています。」
同系色でまとめたものやフレームがアクセントカラーになっているものなど、田中さんの色合わせへのこだわりが感じられます。全体を引きで見ても、個々のフレームをじっくり見ても楽しい、複数まとめ掛けのお手本のような飾り方です。

 

アートや家族の写真が暮らしの中に自然に取り入れられた素敵なお部屋でした。
おしゃれな部屋にするコツはありますか?

「おしゃれにしようと思っているわけではなく、好きなものを集めたらこうなった、という感じ。
お客様からのご注文で、ハッとするようなマットの色の組み合わせや、フィレの組み合わせを見ることがあり、その度こういう組み合わせがあるのかと感心します。だからそういった経験も部屋作りの参考になっているのだと思います。」

 

次回はラーソンジュールの代表取締役、ヤーリンクさんの自宅をご紹介します。
お楽しみに!